俺はいつも通りの朝を迎えた。
いつも通り母親に起こされ、いつも通りめざましテレビを見て、いつも通り何故か占いで蠍座は下位にあり、いつも通りズームインは巨人びいきな朝である。
 唯一違った事と言えば、朝の目玉焼きの下にベーコンがしかれてあったぐらいだろう。
俺は朝はあんまり食べれない体質なのだが、ベーコンがその悩みを解消してくれた。
まさに、俺にとってベーコンとは今でも切っても切れない縁なのだ。
今、ふと気付いたがベーコン中心の話になっている。
話を戻そう。


俺はいつも通りの朝を迎えた。

戻しすぎた。

そんな朝を迎えた俺は登校しようと玄関のドアを開けた。
雨であった。
いたたまれない程の雨だ。同情すら浮かんでくるような雨だ。
そんな中、傘をさし、俺は旅立った。
母親の見送りを背に旅立った。

「あー、いっつも見送ってくれて、ありがとよ」

そんな事は思わなかった。
普通に出かけた。
右足から出かけた。
右手も一緒に出てたから、変な格好で玄関を出てたのだと思う。

いつもの道をいつも通り歩いていたら、女の子が歩いていた。
同じクラスの柳さんである。
ぽっちゃり系、アンパンマン顔の柳さんである。
そのわりに、スポーツ万能な柳さんに俺は追いつこうとしていた。
気まずい。
なんせ仲良くはない。
一緒にいても話す事なんぞ何もない。これっぽっちもないのだ。
かと言って無視して過ぎ去るのもどうかと思う。
だからと言って、一緒に登校する所なんぞ誰にもみられたくもなければ、したくもない。
心の葛藤は早くも頂点に達し、俺の心を蝕み始めた。

俺は柳さんを見ただけで、柳さんの20M程後方でこんなにも悩んでいた。
当本人は全く気ずいてはいない。
うわの空、てんやわんやである。いや、てんやわんやではない。

俺は決断を下した。

「おう」

この言葉だけを交わして過ぎ去ろうと。

決断が出てからの俺の行動は早かった。
わんこそばを入れてくれるおばさんほど、むしろ叔母さん程に早かったのだ。

ついに勝負の時が来た。
今日1番の大勝負である。

横にならんだ!

「お・・」

俺が声をかけようとした瞬間だった。

柳さんは瞬く間に俺の視界から消えた。

下を見ると柳さんは道路で仮眠をとるかのように、まさに大胆に仰向けであった。
すべったのだ。
雨によって摩擦力が減った道路と柳さんの靴底にトラブルが生じて柳さんは事故にあったのだ。

ダンボールに入れられた子犬よりも目を潤ませていた柳さんは、いつも通りの柳さんだった。

スポーツ万能、柳さんは飛び上がり何事もなかったように走り去っていった。
何事もないようなフリをしているが、びしょびしょであった。

俺はそんな気まずい雰囲気のなか、次、教室に入ったとき、柳さんと目あったらどうしよ、という次の気まずさに押しつぶされそうになりながら、また登校し始めたのだった。

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ぉぉ、お気に入り増えてるやん!
増えてるってゆーか、一人目やけど。
初めまして、ななさん。
WaRaIのおもしろい方のTYPE Sです。

えー、わざわざこの日記を探してくれてまで登録してくれたと。
こんな日記を。
ありがとうございます。
ご愛読してください。是非とも。
えー、ヒット数がどうたらこうたらとか言ってますが、あくまで盛り上げるために言ってます。
気にならないです。そんなもん。
ってのは嘘です。
でも、気にならないと言ってる方が気にしてるっぽいので、何かダサいなと思いますですよね?
って、こうやって変な弁解をしてる俺が一番ダサいような気がするやん、これ。
ってことで、まぁ、そんな感じでやってるんで。

それでは今後ともよろしくお願いしますだぁ。

          TYPE S

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