えー、バレンタインデイに日記を書かなかったら、「あ、予定あって多忙なんやぁー」と思われるかと思って書かなかったという噂も流れてるとか流れてないとか。

 まぁ、何も無かったな、うん。彼女と過ごした程度だ。
というか、バレンタインデイは俺の昔からのイメージとしてそんな上位ランクの日ではない。
だが、世間一般ではかなりの行事らしい。

俺の中では、誕生日、クリスマス、元旦。これが3強である。

バレンタインデイは海の日レベルだ。

ちなみに好きなチョコレートはトリュフ。

真面目にトリュフである。ビックリマンチョコと競い合った結果の勝利だ。

 せっかくバレンタインデイだったので、昔のバレンタインデイの話でもしよう。

俺は小学生4年生から中学の2年生まで寄せられ続けた女の子がいた。
ぶっちゃけ、全く好きではなかった。
むしろ、苦手丸出しであった。
同じ小学校、同じ中学校、そして、時には同じクラスにまでなった女の子である。

まさに、毎日が土俵際であった。

と、あるバレンタインデイ。
おそらく、中1だったような気がする。
その女の子と同じ部活で俺と仲の良かった女の子が俺の所に来た。
その女の子は俺を寄せてる女の子(以下、尼)とは全く違い、可愛い方である。
つまり、尼は可愛くないのだ。
さらに性格も微妙であった。いや、悪目だった。

女の子「これ、TYPE S に渡してほしいって。」

俺  「え?誰が?」

女の子「尼。」

俺  「いらん!アカンって、それは」

女の子「なんでよ!貰ってあげてよ!好きやねんで、尼は」

俺  (それはわかっとんねん・・・お前がぐだぐだ言うよりも前から俺はぐだぐだ言われとんねん・・・)

   「まぁ・・・そうかもしれんけどや・・」

女の子「私だって尼と全然仲良くないし〜!」

俺  「いや、そんなぶっちゃけイランって!」

女の子「だって、嫌いやもん、尼の事」

俺  「そんなバレンタインデイやからって、そんな告白いらんねん!」

女の子「私の任務はこれを渡す事であります」

俺  「どこのFBIや、お前。。わかった、受け取る。とりあえず、俺がそのブツは預かるわ」

女の子「そうやで、当たり前やん。私もイランもん」

俺  「あ・・はい・・・。」


 愛の告白ではなく、可愛い女の子も毒を吐くという事を知ったバレンタインデイ。あー、人間関係って上辺だけもあるんだなぁと知ったバレンタインデイ。

 チョコと同じく甘く苦い思い出である。

             TYPE S

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