追い詰められた人間の深層心理〜15分間の旅〜
2004年3月23日 〜日々笑い〜彼女「お風呂、先に入って来るー」
TYPE S「おう、いってらっしゃい。頭痛いんやったら、ゆっくり温まって来いな」
彼女「うん、ありがと〜。じゃ、宿題でもがんばっといて」
そんなバファリンの半分ぐらいの優しさを自分の言葉に混ぜながら俺は彼女をお風呂へと見送った。
やばいな、俺はもう完全に優しさが毛穴から滲み出る程に優しいな等とひたすら自分を優しいキャラに育て上げていた。
しかし、そんな甘いお子様の時間はすぐに過ぎ去ってしまった。
俺はいきなり窮地に立たされたのだ。
Mr.ChildrenのTomorrow never knowsのPVぐらいの崖っぷちである。
俺を追い込んだのは
腹痛である。
大した事ないやん、と思ってしまったそこのあなた。
減点じゃ!
そう、誰もが通る世間一般の難関「腹痛」が俺を襲ったのだ。
トイレ行けよ、っておもったそこの君!!
減点2じゃ!!
そう、俺にはトイレという手段はとれなかったのだ。
なぜなら、俺の家はバスとトイレが一緒の空間にある、めっちゃ洋式のバスルームであったからなのだ。
つまりだ。
俺がトイレに行きたくても、カーテンを挟み、20センチ程の極至近距離で彼女がシャワーを浴びているのだ。
俺には勇気はなかった。
「100%勇気」を口ずさんでみたが、状況は変わらなかった。
「♪もう〜やりきるし〜か、な〜いっさぁ〜♪」などと言われるハメだ。
俺は恨んだ。
2,3分前のバファリン半分の優しさのこもった言葉を恨んだ。
恨んでいるうちにも、腹痛はひどくなってくる。
耐えれん・・・絶える・・・いや、絶えるな、耐えろ・・・
頭の中ではこれらの単語だけが一定のリズムをきざみ軽快に流れている。
めちゃくちゃ長調で明るいメロディーなんぞつけやがる。
追い詰められつつある人間は時に意味不明な行動をするものだ。
俺は知らぬ間に部屋をぐるぐると歩き始めていた。
時には駆け足ぐらいの早さで、まるでインターバルをしてるかのように、俺は部屋を探検していた。
そして思う。
ビニールに処理してしまえ。
人間とは恐ろしい。
追い詰められたらこんなショボイ案しか出てこないのだ。
冷静さは大事だとひたすら実感するしかなかった案である。
しかし、頭は意見を出し続ける。
ビニールにしても、それをどうする?
ってか、してる間に彼女が出てきたらどうする?
いや、何で、してる事前提になってんねん。
どうする、どうする、俺。
いや、よく考えろ。こんな腹痛、今までだってあったじゃないか。
何を弱気になっている。
耐えれるもんだ、腹痛なんて。
ほら、歩くのをやめてみろ。意外と痛くないじゃないか。
うん、痛くない。
イタッ!!イタタタタタタタッ!!!!
波や!大波来た!!!
サーフィンには持って来いや!!!
いや、それは今はいい。そんなんはどうでもいい。
俺の頭の中はこんな具合であった。
ナイスアイデア一つなかった。
だんだんジャージが苦しく感じ始めた。
もはや限界である。
ジャージをずらしながら、手でお腹の前の部分を浮かしながら、部屋を旋回していた。
もはや、3、400Mぐらい歩いただろう。
そんな時、彼女が出てきた。
た、助かった!!!
ウィーーーーーン
ドライヤーいらん!!!
後や!ドライヤー後や!!
ガチャ
彼女「あー、温まったぁ」
TYPE S「おう、よかったやん」
何故かこんな時に俺は平静を装おうとしていた。
いかにも自分の腹痛を内密にしておこうとしていたのだ。
そして、念願のトイレデビュゥー!!!
すっきりした俺の表情は千手観音顔負けの笑顔であった。
彼女「あれ?勉強進んでなくない?なんで??」
「ズボンずらしながら、部屋をグルグル旋回してたから」
なんて言う勇気もやっぱり無かった。
TYPE S
TYPE S「おう、いってらっしゃい。頭痛いんやったら、ゆっくり温まって来いな」
彼女「うん、ありがと〜。じゃ、宿題でもがんばっといて」
そんなバファリンの半分ぐらいの優しさを自分の言葉に混ぜながら俺は彼女をお風呂へと見送った。
やばいな、俺はもう完全に優しさが毛穴から滲み出る程に優しいな等とひたすら自分を優しいキャラに育て上げていた。
しかし、そんな甘いお子様の時間はすぐに過ぎ去ってしまった。
俺はいきなり窮地に立たされたのだ。
Mr.ChildrenのTomorrow never knowsのPVぐらいの崖っぷちである。
俺を追い込んだのは
腹痛である。
大した事ないやん、と思ってしまったそこのあなた。
減点じゃ!
そう、誰もが通る世間一般の難関「腹痛」が俺を襲ったのだ。
トイレ行けよ、っておもったそこの君!!
減点2じゃ!!
そう、俺にはトイレという手段はとれなかったのだ。
なぜなら、俺の家はバスとトイレが一緒の空間にある、めっちゃ洋式のバスルームであったからなのだ。
つまりだ。
俺がトイレに行きたくても、カーテンを挟み、20センチ程の極至近距離で彼女がシャワーを浴びているのだ。
俺には勇気はなかった。
「100%勇気」を口ずさんでみたが、状況は変わらなかった。
「♪もう〜やりきるし〜か、な〜いっさぁ〜♪」などと言われるハメだ。
俺は恨んだ。
2,3分前のバファリン半分の優しさのこもった言葉を恨んだ。
恨んでいるうちにも、腹痛はひどくなってくる。
耐えれん・・・絶える・・・いや、絶えるな、耐えろ・・・
頭の中ではこれらの単語だけが一定のリズムをきざみ軽快に流れている。
めちゃくちゃ長調で明るいメロディーなんぞつけやがる。
追い詰められつつある人間は時に意味不明な行動をするものだ。
俺は知らぬ間に部屋をぐるぐると歩き始めていた。
時には駆け足ぐらいの早さで、まるでインターバルをしてるかのように、俺は部屋を探検していた。
そして思う。
ビニールに処理してしまえ。
人間とは恐ろしい。
追い詰められたらこんなショボイ案しか出てこないのだ。
冷静さは大事だとひたすら実感するしかなかった案である。
しかし、頭は意見を出し続ける。
ビニールにしても、それをどうする?
ってか、してる間に彼女が出てきたらどうする?
いや、何で、してる事前提になってんねん。
どうする、どうする、俺。
いや、よく考えろ。こんな腹痛、今までだってあったじゃないか。
何を弱気になっている。
耐えれるもんだ、腹痛なんて。
ほら、歩くのをやめてみろ。意外と痛くないじゃないか。
うん、痛くない。
イタッ!!イタタタタタタタッ!!!!
波や!大波来た!!!
サーフィンには持って来いや!!!
いや、それは今はいい。そんなんはどうでもいい。
俺の頭の中はこんな具合であった。
ナイスアイデア一つなかった。
だんだんジャージが苦しく感じ始めた。
もはや限界である。
ジャージをずらしながら、手でお腹の前の部分を浮かしながら、部屋を旋回していた。
もはや、3、400Mぐらい歩いただろう。
そんな時、彼女が出てきた。
た、助かった!!!
ウィーーーーーン
ドライヤーいらん!!!
後や!ドライヤー後や!!
ガチャ
彼女「あー、温まったぁ」
TYPE S「おう、よかったやん」
何故かこんな時に俺は平静を装おうとしていた。
いかにも自分の腹痛を内密にしておこうとしていたのだ。
そして、念願のトイレデビュゥー!!!
すっきりした俺の表情は千手観音顔負けの笑顔であった。
彼女「あれ?勉強進んでなくない?なんで??」
「ズボンずらしながら、部屋をグルグル旋回してたから」
なんて言う勇気もやっぱり無かった。
TYPE S
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