心のこもったラブレター
2004年4月27日 〜思い出笑い〜俺の中学の時の友達にTという奴が居た。
Tは内気で女の子と接する事が苦手であった。
外見はそこそこカッコよく、中身も男の前ではオチャラケたりするおもしろい奴ではあった。
そんなTも青春を駆け抜ける『恋』をしていた。
女の子は可愛い子で、学年でも名の通っていた子であった。
俺と友人1人は心からTの恋が実る事を祈っていた。
いい奴にはいい恋をしてほしい。
内気な心をひらける彼女を作ってほしいと願っていた。
そして、坊主もせわしなく走っている師走。
ホンマに坊主も走っているのか、寺の息子である友達に聞いてみたら、「今、TVを見てる」と言われ少し寂しくなった師走。
坊主はあんまり走っていないという事実だけを噛み締めていた、そんなある日、俺と友人はTと話をしていた。
どうやらTは告白を考えているのだという。
ついにだ。
ついにTは大人の第一歩を踏み出そうとしていたのだ。
しかし、初めての告白。
Tは面と向かって言う事はできないと言った。
そこで切れ者Sは、Tに一つの提案をしてみた。
「年賀状で告白」である。
なんともロマンチックではないか。
新しい年の初め。
多くの年賀状の中に一枚、普通なら届かないような人からの年賀状。
そこには、本人だけが知っていた胸の高鳴りや、彼女に対する熱い気持ちが書かれている。
普段読んだら何気ない文章かもしれない。
しかし、そこは正月の力。
御節とお雑煮も後押しし、栗きんとんの一押しで彼女も目が覚めるかもしれない。
男はロマンチストなのだ。
そんなもの、ありがた迷惑だ。ロマンチックでもなんでもない。という女性が居るかもしれないが構わない。
その提案は見事、Tに受諾された。
そして年明け。
Tは言ったとおり思いを綴った年賀状を彼女へと送ったという。
しかし、後々明らかになる恐怖の事実をまだこの時、知る由も無かった。
「変人宣言!!
僕はあなたの変人になって、
この先もずっと一緒にいる事を誓いたいと思います!」
Tの初めての告白は本当の恋を体験した事のないのはもちろん、まさか漢字まで知らないという失態により幕を閉じた。
年明けから変人宣言されたのでは、彼女もたまったもんじゃなかったのだろう。
TYPE S
Tは内気で女の子と接する事が苦手であった。
外見はそこそこカッコよく、中身も男の前ではオチャラケたりするおもしろい奴ではあった。
そんなTも青春を駆け抜ける『恋』をしていた。
女の子は可愛い子で、学年でも名の通っていた子であった。
俺と友人1人は心からTの恋が実る事を祈っていた。
いい奴にはいい恋をしてほしい。
内気な心をひらける彼女を作ってほしいと願っていた。
そして、坊主もせわしなく走っている師走。
ホンマに坊主も走っているのか、寺の息子である友達に聞いてみたら、「今、TVを見てる」と言われ少し寂しくなった師走。
坊主はあんまり走っていないという事実だけを噛み締めていた、そんなある日、俺と友人はTと話をしていた。
どうやらTは告白を考えているのだという。
ついにだ。
ついにTは大人の第一歩を踏み出そうとしていたのだ。
しかし、初めての告白。
Tは面と向かって言う事はできないと言った。
そこで切れ者Sは、Tに一つの提案をしてみた。
「年賀状で告白」である。
なんともロマンチックではないか。
新しい年の初め。
多くの年賀状の中に一枚、普通なら届かないような人からの年賀状。
そこには、本人だけが知っていた胸の高鳴りや、彼女に対する熱い気持ちが書かれている。
普段読んだら何気ない文章かもしれない。
しかし、そこは正月の力。
御節とお雑煮も後押しし、栗きんとんの一押しで彼女も目が覚めるかもしれない。
男はロマンチストなのだ。
そんなもの、ありがた迷惑だ。ロマンチックでもなんでもない。という女性が居るかもしれないが構わない。
その提案は見事、Tに受諾された。
そして年明け。
Tは言ったとおり思いを綴った年賀状を彼女へと送ったという。
しかし、後々明らかになる恐怖の事実をまだこの時、知る由も無かった。
「変人宣言!!
僕はあなたの変人になって、
この先もずっと一緒にいる事を誓いたいと思います!」
Tの初めての告白は本当の恋を体験した事のないのはもちろん、まさか漢字まで知らないという失態により幕を閉じた。
年明けから変人宣言されたのでは、彼女もたまったもんじゃなかったのだろう。
TYPE S
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