今日、俺のアパートの大家に会った。
この大家はおばさんなのだ。
しかし、その服装のセンスや顔、体系にしゃべり方、どれを取ってもそのおばさんは、やっぱりおばさんだった。
残念ながら若く見られるという事のない典型的なおばさんであった。

そんなおばさんだが心は温かかった。
俺がこのアパートに初めて入ってきた頃、そりゃもう親切に出迎えてくれたもんだった。
このアパートのシステムも隅々まで教えてくれた。

そんなおばさんに俺は出て行くと告げた。
おばさんは驚いた様子であったが、俺が出て行く事を察していたかのように、そっと口を開いた。

「そう、残念だわ。あなたは本当にいい住人だったから」


俺はいい住人と言われ、素直に嬉しく、また心が温かくなった。
このアパートで住んだ事もいい思い出。
過ごしてきた日々が頭に過ぎったのも後押ししたのだろう。


俺は何気にこう返答してみた。


「ホンマに?そりゃ、ありがとう。何でそう思うん?」




おばさんと少しでも会話してあげようかと思い、おばさんがいい住人と言ってくれた理由を聞こうと思った。





おばさんは躊躇する事なく、すぐにこう俺に言い返した。































だってアナタはいい住人だもの!  















悟ってしまった。





このおばさん。











軽はずみで言いやがったな。


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モッキーニ様

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